【2025年度入学】発達グレーゾーンの息子、就学前相談に行ってきた話

子育て
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こんにちは!5歳長男と3歳次男を育てるママ、Yumiです。

いよいよ来年、長男が小学生になります。
これまでに発達検査を3回受け(毎回発達問題なし判定)、保育園では問題を起こしまくり、行動観察も受け、自治体の力も借りて子育てしてきました。

そんな長男が次に迎えるハードルは小学校です。
発達障害などの診断が下りていないとはいえ、相談しておいて損は絶対ないと思い、任意の就学前相談に行ってきました

今回は就学前相談では、どんなやりとりがあったのかなど詳しく解説していきます!

この記事を読んでわかること

・就学前相談の流れ
・就学前相談ってなに?
・どんなことを話すの?
・就学相談のメリット・デメリット

就学前相談とは

小学校入学にあたって、子どもの障がいや発達等による不安や悩みがある保護者が対象で、相談の相手は小学校ではなく、自治体の教育委員会となることが多いようです。

特別支援学校、特別支援学級、通級指導など、様々な選択肢がある中で、子どもにとって何がベターなのかを一緒に考えることができるのが就学相談です。

ただ、我が家のように発達障がいの診断が下りていない場合、「特別支援学校」や「特別支援学級」はそもそも対象になりません

ではなぜ、何のために就学前相談を受けるのかというと、通学予定の小学校に息子の特性や育ち方をしっかりと伝えておき、専門家の意見をもらいたかったからです。

まず保護者として子どもの生活の様子や抱えている困難を伝えることができます。
それだけではなく、就学前相談を受けることで自治体の教育委員会は、子どもの通っている園や医療施設、その他関係する諸機関から情報を集結したり、こどもの様子を見学に行ってくれるのです。

学校や自治体は親の意見を最大限尊重してくれますが、私は子育ての専門家ではありません。
それに自分自身が小学校に通ったのはもう25年以上前のことです。
当時とは世の中も変わり、教育カリキュラムも、そして倫理観も変わってきています。
だからこそ親の意見だけで決めるのではなくて、子育てに関わってくださった様々な専門家が情報を共有しあい、意見出してくれる就学前相談は有益だと思い申し込みました!

就学前相談の申込方法

我が家の場合は、通っている園で年長クラスにお知らせがありました。
希望の方には必要書類を渡しますということだったので、もらった書類に申込方法が記載されており、その通り申請する流れです。

私の住む自治体はLINEでの申し込みが可能で、働く母としては役所の時間帯に合わせて動く必要がなくとってもたすかりました。
申込み方法について詳しくは、「お住まいの自治体名」+「就学前相談」で検索してみてくださいね。

相談対象の長男について

2歳半検診から3年連続発達検査を受けましたが、知能は年齢相応の結果が出ていました。
ではなぜ、3年も連続で検査を受けているかというと、やはり発達障害(特にADHD)を疑うような行動があったからです。

2歳半当時から、どんな特性があったかいくつかピックアップしていきます。

言葉の習得が早く本当によく喋る(弾丸トーク)
・エンジンがついていると思うほど走り続ける(止まれない)
・赤ちゃんの頃から寝ない
・同じことを連続して何度も注意されても数分後にまたやってしまう
・道路に飛び出す
・自分の背丈と同じくらいの高さからジャンプする
・興奮(喜怒哀楽すべて)すると止まれない(周囲の抑制は逆効果)

・じっと座っておくことができない(立ち歩かないが後ろを向いたり、足をバタバタしたり)
・人の話を聞いていない、または、理解していない(耳からの情報に弱い)
勝つこと、1番になることに強い執着(譲れない、待てない)
・手が出る
・感受性と言語の発達が早く、自己抑制の発達状況とアンバランス(4歳頃~)
(自分でダメなことだとわかっているのに抑えられない)
・↑の繰り返しにより自己否定が始まった(5歳頃~)

健診のときも、周りの子どもは親の横に座っている中、我が息子は室内を縦横無人に走りまわっていましたので、保健師さんにも状況がすぐに伝わり、発達検査の流れになったわけです。

そして園での友達同士のトラブルも多く、これまで何度となく謝罪してきました。

具体的な相談の流れ

まず、お相手は教育委員会の方おひとり(男性)で、私も一人で伺いましたので、1対1でした。
個室(密室ではなく)に移動し落ち着いて話せる環境を用意してくださっていました。

基本的には、事前に記入して持参したアンケートに沿って、息子の様子を聞いてもらう流れでした。

アンケート内容

・身体的発達について
情緒的発達について
・コミュニケーションについて
・得意/不得意について
・伸ばしてあげたい強み
・小学校に期待すること
・小学校生活で心配なこと
・通院中の病気について

特に、問題ない(心配ない)ことはサクサク進んで、両者で「OKですね」と確認し合っていきます。
我が家では、主に3点心配事としてご相談しました。

着座状態で45分間過ごすことが難しい。(座れるがじっとはできない)
耳からの情報だけで理解・行動することが難しい。
興奮状態(特に怒り)になると感情を抑制できない。

一つ一つ、どんなやり取りがあったかをご紹介していきますね。

着座状態維持が難しい

私

椅子に座ってじっと話を聞いたり、作業をすることがとても苦手です。
園でも頑張っているようですが、脚が四方八方に向いていたり、椅子の上に立膝をついたり、あるいは、上半身が横向いていたりします。でも、立ち歩くことはありません。

小学1年生で、お行儀よくじっと座れる方がすごいことです!とハハハっと笑ってくれました。
うろうろ歩かず、頑張れるなら大丈夫ですよ、と仰ってくれました。

ただ、やはり周囲の子にちょっかいを出してしまったり、ふざけてしまったりすることが心配であると伝えました。(⇒後ほど提案を受けます)

耳からの情報理解が難しい

私

先生の話を口だけで説明されると、ちゃんと顔も前を向いているけど聴いていないか、理解していないことが多いようです。
息子本人も「口で言うだけは嫌や。手で教えくれるか(身振り)、見本とか、文字とか見せて欲しいねん」と言っていて自覚があるようです。

この相談に対して、教育委員の方は自分の苦手を自覚していることを素晴らしいと褒めてくださりました。
困ったときにどういう助けが必要か自分でわかっているのは確かに良いことですよね。

そして、1点だけ確認されました。

教育委員会
教育委員会

話をぼーっと聞いてしてしまったとき、理解できなかったときに、息子さんはどうしたら良いかわからず何もできずに困っていますか?

それとも周りを見ながら、何となく「あぁ、こうすればいいのか」と動けますか?

息子はもじもじしないタイプ、どちらかというとズカズカ行くタイプなので、何もできずに困ることはまずありません。
周りの子を見て動いたり、本当にわからないときは「せんせー!!」と助けを求めます。

あぁ、なるほど。
自分でなんとかできるから問題なしということですね、と言われる前から納得しました。笑

感情の抑制が難しい

私

一番心配しているのが、感情のブレーキが効かないことです。
楽しくなりすぎたり、周りに挑発されたりすると、いつの間にか興奮状態になって、自分でダメだとわかっているのに、気持ちを抑えられなくなってしまいます。
特にヤンチャな友達の影響を受けやすく、最初は遊び程度だったのに「かかってこいや」とか「だっさいなー」とか言われると、スイッチが入ってしまって手が出る喧嘩に発展することも多いです。

息子はもともと血の気が多い性格のため、挑発されたり、カッコ悪いと思われるのが我慢できないようです。そして、だいたいいつもその相手は特定の友達(しかも仲良し)です。

教育委員会
教育委員会

もしかして息子くん、〇〇保育園の教室のこの辺りか、この辺りにすわっている男の子ですか?

実はつい先日、視察に行ったときに、そういう男の子がいたんです。

その時もちょうど、男の子が2、3人教室に残って先生とお話していました。

大正解でした。息子です。笑
先生の介入できちんと理解できていたし、「ごめんね」もできていたところを見てくださっていたようで、大丈夫だと仰っていました。

ただ、やはり息子は自分から暴れることはなく、友達の挑発を受け流すことができないことからトラブルが発生するため、就学前に親から学校へ直接、クラス編成時の配慮として意見を伝えた方が良いと言われました。

相談の結果、提案されたこと

まず、どんな選択肢があって、息子は何が対象になるのか説明してくれました。

息子は障害の診断がないので、そもそも支援学校、支援学級は対象外であること、そして発達障害の診断がなくとも、通常学級での学習に「困り感」がある場合は通級指導教室が利用できることを教えてくださいました。

息子の場合も、通級でどんなことができるかいくつか提案していただきました。

①じっと座ることができず、自分や周りの集中力を阻害してしまう
 ⇒体幹を鍛える指導を受ける

②感情の抑制が難しい
 ⇒自分の気持ちと向き合いコントロールする訓練を受ける

通級指導教室の利用を希望する場合は、入学後に通学する小学校に直接伝えることが必要とのことでした。

しかし息子の場合、現時点で地域の保健師さんのサポートを受けている状態でしたので、就学相談の前後に電話があり、「どうしますか?」「小学校の見学行ってみますか?」など、本当に親身になってサポートしてくださいました!!

就学前相談を受けるメリット

通学予定校の状況を知ることができる

校内の雰囲気や、通級指導教室に通う児童数が何人程度いるのかなど、通う予定の小学校について教えてもらうことができます。

校内全体で、通級を利用する児童の数は私の予想をはるかに上回っていました
子どもたちにとって、通級はイレギュラーなものではなく、身近にあって当たり前のものなんだそうで、通級に行く子が「変な子」という感覚は一切ないようです。

「行ってくるわー!」「行ってらっしゃーい」で互いに子どもが受け入れていること、そしてその環境を作っている先生方には本当に頭が上がらないなと思います。

関係機関に事前に息子の情報が伝わる

冒頭にも記述しましたが、就学前相談を受けることで、自治体の教育委員会は、子どもの通っている園や医療施設、その他関係する諸機関から情報を集結したり、こどもの様子を見学に行ってくれるのです。

そして事前に相談した情報は、通学予定の小学校にも提供されます。
100人いるうちの1人に紛れてしまうのではなく、心配や不安を伝えている1人として目に留めてもらうことができるのです。

息子のような「グレーゾーン」と呼ばれる診断がつかないけど、上手くいかない困り感を抱える子どもにとっては、どんな特性があるのかを知っていただくことが本当に大切だと私は考えています。

就学前相談を受けるデメリット

不安になる可能性

通学予定の学校について、実態を聞くことで
「自分の子どもは付いて行けるだろうか…」「いじめられたりしないだろうか…」と不安になる可能性はあると思います。

心配、不安になってしまった場合は、学校見学に行くことを強くお勧めします!!
子どもと一緒に行く子ともできますし、実際に自分の目で見ることが何より大切ですよね。

親と教育委員会の意見が異なる可能性

通級指導教室で考えていたのに、支援学級の方が相応しいのではないかと教育委員会に判断される等、親の意見と教育委員会の意見が異なることが稀にあるそうです。

「グレーゾーン」の子どもを持つ方にはあまり当てはまらないと思いますが、頭の隅に置いておくと良いかもしれません。

まとめ

結果として、私は就学前相談に行って良かったと思っています。

特に一番衝撃だったのは「園や自治体からの情報共有よりも、親が直接学校に伝えることの方が大事」ということです。

もし少しでも心配だな、どうしようかな…と感じているのなら、アクションして損はないと思います。
私たち親子の経験が、誰かのお役に立てると嬉しいです。

ここまでお読みいただきありがとうございました!!

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